おうちの中で本格的な野菜が育つ家庭用水耕栽培キットがあるって知っていますか?
大きなレタスも室内で簡単にできるなんて、ちょっと信じられませんよね。今とっても人気がある家庭用やさい栽培セットがあると知り、体験会に参加してみました。
「やさい物語」はアプリで管理でき写真や記録も残せる水耕栽培セットだから夏休みの自由研究で今大人気!実際にレタスを自分で収穫して取れたてを試食してみたら味の濃さにビックリ。
そんな驚きの水耕栽培キット「やさい物語」をご紹介します。
大きなレタスも作れる家庭用水耕栽培キット「やさい物語」とは?
おうちの中で野菜作りができる「やさい物語」は家庭用水耕栽培用のセットです。
家庭用プリンターほどの大きさの専用装置の中で、水と液体肥料そしてLEDの光だけで本格的な葉物野菜やハーブが部屋の中で育てられる不思議なマシン。
キットだからと言って侮ってはいけません。
この装置は、上場企業「沖縄セルラー」が沖縄の野菜栽培のために研究に研究を重ねて作った本格的に葉野菜が作れるシステムなのです。
こんなに立派なレタスが、装置の中だけで育つんですよ。それもおうちの中で。
育ったレタスだけ見たらカプセルのような装置の中だけで育ったなんて信じられませんよね?
最初DIDYCOのHPでこのセットを見た時に「そんなに大きく育つわけないよ」と思ったのです。
なぜなら、実家の畑で毎年実母がいろんな夏野菜を育てていて、夏の葉物野菜(特にレタス)は天候・日照時間・害虫などの影響で畑でも素人がきれいに育てるのは難しい野菜だと知っていたから。
※やさい物語は以前ご紹介した「ぬか床キット」とおなじDIDYCOのHPに載っていました。
でも、今回の体験会に参加してみたら、その疑念がすぐ払拭されました。
それは「やさい物語」を作っている沖縄セルラーのご担当者さんの話を直接聞くことができたからです。
「やさい物語」は沖縄で開発されたものです。それには理由がありました。
沖縄は夏の日差しが強すぎてレタスなど葉物野菜が育ちにくく、スーパーに売られている葉野菜は殆ど本土から輸送。そのため夏は葉物野菜の値段が高く、一般家庭で生野菜(サラダなど)を食べる機会が少ないそうです。
携帯会社として沖縄セルラーは沖縄の生活事情と深い繋がりがあり、小さなお子さんと一緒に室内で育てながら美味しい夏の葉野菜やサラダをもっと家庭で食べて欲しい、という思いが募って携帯電話の技術を応用しながらこの「やさい物語」を開発。
そんな沖縄市民のために開発された「やさい物語」ですが、日照条件が悪い環境でも本格的な葉野菜やハーブが簡単に育てられることが知られるようになり、現在人気が急上昇中!
今年の夏は、お子さんの夏休み自由研究に使いたいと全国から注文が来るようになったそうです。
夏休みの自由研究が終わっても一年中レタスもハーブも室内で育てられるから、お料理好きのママの口コミからも広がっています。
それに共働きや独り暮らしでも自分で育てたやさいを食べたいというニーズと重なり、今回のような体験会が開催されるまでになったんですね。
どういう仕組みでレタスが大きく育つの?
「やさい物語」はLEDの光を使って、水と液体肥料だけで野菜を育てる事ができます。その仕組みを簡単に写真と一緒にご紹介します。
私が体験させてもらったDIDYCOの「やさい物語」セットには、本体だけでなく到着後すぐに野菜作りを始められるように種や肥料まで付いていました。
【DIDYCO「やさい物語」セット内容】
- やさい物語(本体一式)
- 自由研究ハンドブック
- 苗床キャップ(14個)
- 栽培スポンジ
- 液体肥料
- 計量カップ
- お試し種
- ACアダプター&電源コード
「やさい物語」の本体は、家庭用プリンターぐらいの大きさです(少し高さはある)。長方形の筒のようなカプセルが少し斜めになったデザイン。ケースの前面は透明のプラスチックで成長の様子がそのまま見られます。
斜めになっているから、小さなお子さんが下から覗いても野菜の生長を見ることができる角度になっていました。本体裏面はスッキリしたデザインでACアダプター用の差し込み口がついているだけ。ACアダプターもPCに付けるぐらいの小さめサイズです。
空の状態のケースは↓下写真
細長いプレート状の苗床トレイが3本並んでいます。1列に7個の丸い苗床が作れるようになっています。最大合計21個の種が栽培可能。作りたい量に合わせて種をまき、使わない場所にはキャップをして塞いで封ができます。
苗床トレーの下が本来は水を入れる場所。種床には専用のスポンジを入れて水で濡らし種を乗せるだけ。スポンジが下の水を吸水し、種が発芽してその後成長するまで根を大切に守ります。
写真奥に少し見えている黒い棒が水量を認識、水が足りなくなってくると本体蓋の上部に赤いランプで水切れを知らせてくれるようになっています。
種を蒔いてから約3週間ほどで1番上の写真のように大きなレタスに成長しまるごと収穫可能に。最初の2週間ほどの成長は遅いそうですが、3週間目には葉がどんどん大きくなり毎日のように外側の葉を収穫して食べる事ができます。
電気代は1ヶ月いくら?
通常の使用状態で、1ヶ月の電気代は300~400円と教えてもらいました。
つまり、3週間でレタスは確実に数個こんなに大きく作れますからレタスは買う必要がなくまり、1ヶ月約400円でレタス食べ放題!状態。
電気代は心配しなくても良さそう♪
収穫したレタスは冷蔵庫で保管します。過去の経験では最大4週間ほどパリパリ元気だった事もあったそう。少人数家族でも沢山育てて、食べきれない分は収穫後冷蔵庫で保管しながら次のレタスが出来るまで少しずつ食べ続けることができるということ。
本体は少し高いですけれど、1年中レタスを買わなくていいから、それを考えるとコスパは悪くないかも。
収穫したてのレタスを食べてみた味の感想
体験会で見せてもらった大きなレタスもその場で収穫して食べました。
自分で自由に収穫させてもらいました。
このレタスは今回体験会を主催してくださった企業様のオフィスでスタッフさんが育ててくれたレタスです。
都心のとってもおしゃれなオフィスでレタスが育っているなんて想像しただけで何だか楽しくなりました。
3週間育ててくださったスタッフさんに感謝しつつ、早速収穫。
外側から数枚収穫したら、そのまま食べられます。
無農薬だから、洗わなくても大丈夫だそうです。
初めての収穫は小さめの葉を、、と思ったら1枚が大きい。
大きな葉も収穫させてもらいました。
3週間でこんなに立派な無農薬のレタスがおうちの中だけで収穫できるのです。
上の写真の木製トレーは直径25センチぐらいありました。収穫したレタスの葉の大きさが分かって頂いただけますか?
そのまま、パクッと試食したら、これまた味にびっくり。
このレタス、味が濃厚で甘い!
普段スーパーで「朝取りレタス」を買って食べていますが、このやさい物語のレタスはフレッシュ感は同じでも味が濃厚で葉が柔らかくて甘みがありました。
それに土を使わないから根元まで全部食べられて株の捨てる場所がとても少ない。
LEDの光だけで育った野菜は「味が薄い」と想像していた私は、本当に驚きました。
やさい物語のLED光で育った野菜は畑で育った野菜より栄養価が高くミネラルやベータカロチンが畑野菜より高いことがデータ分析からも証明されているそうです。
さらに葉を劣化させる微生物や害虫がいないため、やさい物語で収穫した野菜は日持ちがとても良いという話も聞きました。
野菜は畑で作らないと美味しくない、と思い込んでいたので、実際食べてみて味の濃さに感激しました。
アプリで簡単管理!写真と記録が残せる
やさい物語が沖縄だけでなく今大人気なのは、アプリで管理できることも一つの理由。
これはさすが携帯会社の沖縄セルラーだからこその機能かも。
スマホやタブレットに「やさい物語」専用アプリをダウンロードして設定すれば、栽培器の中の様子をモバイル端末で見たり、写真を撮ったり、温度変化を記録したり、水切れまでアプリで知らせてくれるのです。
本体の内側上部にカメラが搭載されていました。
このカメラのおかげで種を植えてから発芽し生長する様子を自宅を留守にしている間も記録することが可能。
カメラの位置や角度は室内が映り込まないように設定されているからプライバシーも安心。お子さんが自由研究で画像を使うときも気になりません。
少し反射して見づらいかもしれませんが、上の画像が栽培機内をカメラが撮影した実際の画像です。かなり鮮明。
連続して記録としても残せるから、種を蒔いてから生長する様子など見逃してしまいがちな変化の過程もバッチリ残せます。
また、水切れをアプリで知らせてくれるだけでなく、栽培機内の温度や湿度も全て記録されているから、グラフで見ることもデータとして残すこともできます。
夏休みの自由研究にやさいを作ってみよう!
DIDYCOの「やさい物語」セットには、自由研究ハンドブックが標準で付いてきます。
アプリを使った自由研究の方法がとても詳しく書かれていました。
最初に付いてくる種を使うだけはなく、食卓で残った野菜くずや種を育ててどんな風に変化していくかなど、夏休みの自由研究にぴったりな題材が写真付きで掲載。
それを参考すれば、こんな自由研究ノートができます。
アプリが画像やデータを管理してくれているから、必要な写真を印刷したり、温度変化もデータを使えます。小学生の自由研究なら十分な情報がアプリに入っているから、たとえノートを書くのが夏休み後半ギリギリになっても安心ですね。
レタスの場合は収穫までに3週間掛かりますが、いろんな種を発芽させてみるテーマならレタスのように大きく育てなくても自由研究はできます。
もし、自由研究に毎年悩まれているなら「やさい物語」が1台あれば低学年から高学年までテーマを変えて使えますね。
そして、夏休みが終わったら一年中室内でレタスやハーブなど食べる野菜を育てることができるから無駄になりません。
やさい物語のレタスは長持ちするのか?
体験会のお土産に、収穫したレタスを2株頂きました。このレタスは体験会の前日にオフィスのやさい物語から収穫されたものです。
頂いて自宅に帰って見てみると、前日オフィスで収穫したレタスとは思えないほどフレッシュ感に溢れていました。
大きめの2株のレタス。まさかこれが都心のオシャレなオフィスの机の上で育った野菜だとは思いませんよね。
やさい物語で作ったレタスがとても長持ちすると聞いたので、頂いてから3日間そのまま冷蔵庫で保管してから、開封してみました。
オフィスで収穫されてから4日目のレタスです。鮮度パリパリ、まだまだ元気。
1株は夕食で食べ、残り一株は翌日5日目の夜に食べてみました。
その日の夕食はハンバーグ。レタスとトマトのグリーンサラダとガーリックトースト。あと残りもののチーズ盛り合わせを食べた日です。
レタス、洗って少し置いておいたらまだまだシャキシャキ元気です。
なるほど、やさい物語のレタスは収穫後5日目でも十分鮮度を保っていました。茶色に変色する部分も全く無く、根元の下まで全部柔らかくてパリパリで無駄なく頂きました。
オフィスで育ててくださったスタッフさん、ごちそうさまでした。
まとめ
長くなりましたが、やさい物語がただの栽培キットでないことは分かって頂けたでしょうか?
育てる楽しみ&食べる楽しみで子供より親の方が夢中になってしまうかも。
害虫の心配なく、毎日すくすく育つレタスの緑色を見ながら暮らせるって、癒やし効果もあると思いました。
LEDのライトがレタスの緑を美しく照らす様子はおしゃれ感がありました。インテリアの一部としても十分素敵。
やさい物語はお値段少し張りますが、その分長く楽しめるように作られています。
LEDで美味しく作れる野菜の種や種床スポンジなども追加購入可能です。
残念ながら構造上、根菜は作ることができませんが、ハーブはバジルも美味しく育つそうです。
いろんな種を試したり、生長を眺めたり、自分で育てた安心な野菜を食べたり、いろんな楽しみ方ができる水耕栽培セットでした。
育て方やアプリの使い方、自由研究の方法などの詳細はDIDYCO公式HPに掲載されています。
夏休みの自由研究にもオススメの「やさい物語」のお話でした。
【公式HP】http://www.didyco.jp