ネスプレッソは10年ほど前から使っています。
確かにネスプレッソのカプセルはどれも美味しい。香りも味も文句なし!
でも、長くネスプレッソを使っていると不満もいくつか出てきます。
私の不満はたったの2つだけ。
1つ目は、大好きなイリー(illy)のコーヒー粉を使えないこと。
2つ目は、カプセルのゴミがリサイクルできないこと(→2020年夏にリサイクル回収始まりました)
この2つの不満を少しでも解消したくて、只今あれこれトライ中なのです。
今回は「ネスプレッソでイリーを飲むための工夫」についての1回目の記事を書いてみました。
ネスプレッソにイリー(illy)のカプセルない
エスプレッソの珈琲豆はイリー(illy)が好きです。
モカのような酸味が実は苦手で、濃い目でしっかり系の味が好み。イリーは酸味が弱めで味と香りが気に入っていて、宮益坂にあるイリーのカフェにも時々行っています。
もしネスプレッソにイリーのカプセルがあったらいいのにな、といつも思ってしまいます。
ネスプレッソのカプセルは、豆や産地の違い・味わいの強さなどで沢山の種類の中から選択することができます。
でも、その分好みの味を見つけるまでに少し時間がかかるし、近所にカプセルも売っていません。
ネスプレッソクラブならネットや電話で購入する事はできますが、送料がかかる場合もあります。
カプセルが無いとネスプレッソのマシンは使えません。「専用カプセルという縛り」があるために活用度が低くなっています。
ネスプレッソのカプセルは既に特許が切れているため「互換カプセル」という他社カプセルもネットや家電量販店等で販売されています。
しかし、イリーのカプセルはイリー社専用マシン対応品しか売っていません。ネスプレッソでイリーはそのままでは飲めないのです。
ネスプレッソでイリーを飲む方法は2つある!
ネスプレッソでイリーのカプセルは売っていないけど、実は飲む方法はあるのです(※非公認の方法ですが)
方法は2つ
- 使用済みの正規カプセルを再利用する方法
- 詰め替え専用の互換カプセルを使う方法
ネットで情報を探してみると、いろんな工夫をされている方が国内外に沢山います。
ネスプレッソの場合はヨーロッパの愛用者が多い事もありYouTubeにもカプセル再利用方法を沢山見つけることができます。
正規カプセルの構造&入っている粉の重さ
「ネスプレッソでイリーを飲める2つの方法」はどちらを試す場合にも知っておくべきことがあるのです。
それは「正規カプセルの構造と中に入っている粉の分量」を知ること!
ネスプレッソのカプセルは、ご存じの通り上の写真のような形です。特殊なアルミのカプセルの中にエスプレッソの粉が入っていてアルミの密閉蓋で覆われています。
使用前のネスプレッソ正規カプセルの重さを量ってみると、約6~7g。
マシンを使ってコーヒーを抽出するとカプセルにはお湯が入るので、使用後は重くなります。
使用後は、約13~15g。
ネスプレッソのカプセルを再利用したり詰め替え専用の互換カプセルを使う場合に、この数字を基準にして粉を詰めると失敗が減ります。
ネスプレッソの正規カプセルは、使用前はツルッとしていますが、1度使用すると3つの爪痕のような穴が開き、圧力でサイドも少しへこみます。
写真には写っていませんが、カプセルの内側の底部分(穴が開く位置)には薄い紙(不燃紙?)フィルターが張ってあるのです。
中身を取り出すとカプセルは意外に柔らかくペコペコして薄め。でも蓋のアルミはきっちりサイドに折り込まれてあって手では剥がしにくいです。
使用後のカプセルを開けた時の様子です。
1カプセルにこれくらいの量の使用済みエスプレッソ粉が入っています。
①使用済みカプセルをアルミフォイルで再利用する方法
1つ目の方法は、「ネスプレッソの正規カプセルの使用済みカプセルを再利用」する方法です。
これはよく知られた方法なので、トライしたことのある方も多いかも。
使用後の正規カプセルを洗って乾かしてから、別の粉を詰め替えて使う方法です。
用意するのは、「使用済みカプセル」「アルミフォイル」「エスプレッソの粉」
イリーは缶の蓋を開けると内側にも蓋があり、開封して使います。
プシュッと蓋を開けると大好きなイリーの香り。
イリーの粉はエスプレッソの粉ですから、とても細かいです。
使用済みカプセルに正規カプセルと同じ約6gの粉を詰めました。
アルミフォイルを小さめに切って、蓋をします。蓋はサイドをしっかり内側に貼り付けるようにしないと粉がこぼれます。
準備はこれでOK。
次はこの再利用カプセルでコーヒーを抽出します。
1回目を試した時の様子
イリーの粉を詰め替えた「再利用カプセル」をネスプレッソのマシンで使ってみました。
まず1回目は、いつも通りの手順でルンゴを抽出してみました。
マシンにカプセル投入してみると問題なく入りました。
スタートして、少し違いがあります。
音はいつもと同じでしたが、明らかに正規カプセルより抽出量が少なく、抽出時間も長いです!
ちょっと心配になりました。
クレマは出来ています。成功しているでしょうか?
1回目、アルミフォイルで覆ったカプセルで入れたイリーはクレマ(上部の泡)が少なめ。珈琲も少し濁っています。
飲んでみると、味は見た目と違ってけっこう美味しい!
ネスプレッソのカプセルとは違うけど、イリーの酸味のない深い濃くはちゃんとあるコーヒーになっていました。
使用済みの使用済み(?)カプセルも1回目は問題なく下に落ちてくれました。
アルミフォイルの蓋は膨らんでいたものの粉が飛び散ったりはしていませんでした。
再利用した空カプセルは使用2回目になるので、3つの穴がさらに深く刻まれます。
サイドもグニャッと曲がっています。これでは3回目は使うことができない状態。
2回目に試した時の様子
2回目は別の使用済み正規カプセルを使って、イリーの粉を入れて試してみました。
2回目もルンゴです。
1回目よりは少し勢いよくルンゴで抽出できました。
クレマは1回目より多いです。でも飲んでみると1回目より味が薄い!
そして、使用後のカプセルが下に落ちてくれませんでした。
3回目を試した時の様子
改めて数日後、さらに3個の使用済みカプセルで試してみました。
残念ながら、3回とも大失敗に終わりました。
抽出はスムーズに出来たのですが、出来上がりのコーヒーの味が薄すぎました。
そして、使用後のカプセルは3個全部が下に自動で落ちなくて、最後はマシンがエラー点滅してしまい、強制終了!
お湯もカプセル落下場所からこぼれてしまって大失敗。
結論:使用済みカプセルとアルミフォイルの組み合わせはは可能ではあったが成功率が低かった!
ネスプレッソでイリーを飲む方法の1つめである「使用済みカプセル+アルミフォイル」の組み合わせは、全く不可能ではないものの、成功率が低すぎると思いました。
私の結論は、使用済みカプセルの再利用方法はコツが分かるまでは失敗が多く、誰にでも簡単にできるわけではない、ということ。
味も成功した時は美味しいけれど、本来のイリーの香りはしません。
YouTube動画で上手に抽出できている人は、粉の詰め方やアルミフォイルの閉じ方など、コツがあるのだと思います。
ということで残念ながら「ネスプレッソでイリーを飲む方法」の1つ目は消えました。
次に2つ目の方法を試してみることにしました。果たして、大好きなイリーをネスプレッソで飲めたのでしょうか?
次の記事へ続きます>>ネスプレッソでイリーが飲みたい(2)
※ネスプレッソは専用カプセル使用が基本です。記事内の使用済みカプセル再利用法や互換カプセルの使用は自己責任で行っています。マシン故障に繋がる場合もありますので記事内容を試す場合には自己責任でお願いします。
追記:互換カプセルという選択肢もある!
ネスプレッソカプセルの再利用方法を今回試してみましたが、実際にトライしてみると難しいと感じる点が多かったです。
何よりこの方法はマシンに負担がかかると思いました。正直、あまりおすすめできない方法です。
イリーの粉に拘らなければ、正規カプセルを使わずに安く美味しく飲める互換カプセルはいろいろ販売されています。
最近では「互換カプセル」もかなり味と香りが優秀。「もう互換カプセルでいいかも?」と思える味の商品が多くなっています。
でも互換カプセルは海外メーカーの商品が殆ど。種類も多いため、初めて選ぶ時にはかなり迷います。
迷った時は、エスプレッソ・ルンゴ・デカフェなどカプセルの種類が選べるもの・ネットで注文しやすいものを試してみるのがおすすめです。
正規カプセルの美味しさを知っているユーザーさんなら、価格と味のバランスで納得できる商品に出会いやすいと思います。
最近試したロール・エスプレッソという互換カプセルは価格は正規カプセルに比べて割安なのにとても美味しかったです。
実際に使ってみた感想などは別記事にしてあります。
互換カプセル試みたい時のご参考になれば幸いです。
▼ロール・エスプレッソを初めて試してみた時の記事
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