エポスカードからカード積立で利用していたtsumiki証券の投信積立を全額売却しました。
約2年間、投信積立を毎月コツコツ積み立ててみてみたら無理なく少しずつ貯まり、運用成績も意外と良かったです。
今回は、tsumiki証券の投信積立を全額売却した理由、手続きの流れ・入金までの日数・税金・信託財産留保額などについて解約時のことを簡単にまとめてみます。
※この記事は特定口座で売却した時の内容です。NISA口座での体験談ではないのでご注意ください。ファンドの内容に関しては各自ご確認ください。
評価益が出ていたけれど「全額解約した理由」
今回全額解約したのはtsumiki証券で積み立てていたセゾン投信の「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」です。
NISA口座ではなく特定口座で運用していました(←NISA口座は他の証券会社で使っているため)
解約したのはファンドの運用成績に不満があった訳ではなく、シンプルに個人的な理由です。
私が全額解約した理由は下記3つです。
- 当初目標にしていた金額が貯まった
- 課税になる特定口座での積立投信はやめることにした(既に他社で運用しているNISA口座へ)
- 入出金をまとめられる他社での運用に変えて管理をラクにしたくなった
解約理由①目標金額が貯まった
積立型の投資信託はtsumiki証券が初めてでした。
今まで個別株投資と日経225連動型の投資信託での運用をメインにしてました。そのため、積立型が自分に合うかどうかわからず一度試してみたくなり、エポスカード決済で気軽に始められるtsumiki証券を利用してみたのです。
最初は毎月1万円からスタートして、途中から2万円に増やしてコツコツ約2年間積立てました。
目標は、PCとカメラを買い替えられるぐらいの金額「35万円」ぐらい。
何となくぼんやりした目標金額でしたが、いつの間にか2年間で貯まっていました。
スタートした時期が良かったのか当初から順調な運用実績で、今年の停滞期をなんとか乗り切って最終的に約2万円の利益が出せました。
2万円って一言で言うと少ないけれど、ほったらかしでこれだけ収益出れば私の場合は十分です。
35万円貯まったら「不調だったPCとカメラを買い替えよう」と思っていたけれど、どちらも修理に出して復活したのでしばらくこの資金は使う必要がなくなり他の運用に切り替えることにしました。
解約理由②課税になる特定口座での積立投信はやめることにした
ちょうど投信残高が30万円貯まった時点で、評価益が下がり気味だったこともあり、特定口座ではなく他社で運用しているNISA口座(個別銘柄購入用)に資金を移したいと思うようになりました。
今年のNISA非課税枠もまだ残っていて、欲しい銘柄もいくつか出てきたので課税になってしまう特定口座の積立投信は解約することにしました。
今後新しくNISA制度も変わるようですので、自由に動かせる資金を現在運用しているNISA口座へ移動して新制度に変わるまでは非課税扱いのまま運用してこれからに備えるつもりです。
解約理由③管理をラクにしたくなった
tsumiki証券で積立できる投資信託は種類が少ないけれど、利用していたファンドは運用実績は良かったのでこの2年間で特に不満はありませんでした。
でも、残念ながらtsumiki証券は積立型の投資信託専門の証券会社なので積立型投信以外の運用はできません。
さらに、積立はエポスカードの決済になるため買付日なども自由に設定することができないのです。
積立を始める前からこの事は理解していましたが、他の証券会社では普通に行える銀行口座から即時入金なども使えません。
今まで自由度の高い運用をしていたので、その点が自分には少し窮屈に感じました。
また、カード決済で積立はエポスカードの年間購入額に加算される点は大きなメリットなのですが、エポスカードの引き落とし日が遅いため私は家計管理上でちょっと使いにくく感じています。
エポスカードは今年年間利用額100万円にしてボーナスポイント1万ポイントを頂いたばかりですが、最近は「ポイントよりも自分が管理しやすい決済方法の方がいいな」と思うようになりました。
今後NISA制度も新しく変わるようなので、銀行と証券はもっと管理がラクなようにSBI証券と住信SBIネット銀行の口座を開設しようと思っていたというタイミング的な理由もありました。
※SBI証券と住信SBIネット銀行は8月に新規で口座開設して少しずつ使い始めました。
ということで、今後は無理にエポスカードで投信積立はせずに自分の管理しやすい方法で運用したいと思います。
解約申込から入金までの日数
「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」(セゾン投信)の場合は、
解約申込の翌々営業日が「約定日」になります。
売却金が銀行口座に入金されるのは、さらに3営業日後です。
つまり、売却申込(引き出し手続き)をしてから入金されるのは最短でも約6〜7日後になります。
私は3回に分けて全額引き出し(解約)したのですが、解約申込から7〜9日後に入金されました。
連休を挟んだり、申込時間が遅くなった場合には日数は7日以上かかりますのでご注意ください。
全額売却時の注意点:入金が2回に分かれることがある!
全額売却する時に、1つ注意しておいた方が良いと思ったことがあります。
それは、エポスカードでの決済が終わる前に売却申込した場合、売却代金の入金が2回に分かれるということです。
今回の売却時は株式相場がかなり変動していたため3回に分けて全額売却しました。
その3回目の売却がこのパターンに該当してしまい、本来の入金日に全額入金されず、当月分はエポスカードの引落が完了してから数日後に差額入金されました。
tsumiki証券のHPにもこの注意事項は書かれてありますので、該当することが心配な場合には事前にスケジュールをチェックしておいた方が良いと思いました。
売却時の手数料・税金・信託財産留保額
今回「セゾン・グローバルバランスファンド」(セゾン投信)を売却する時にかかった費用は下記です↓
- 信託財産留保額がかかる(換金申込受付日の翌々営業日の基準価額に0.1%の率を乗じた額)
- 特定口座(源泉徴収あり)の場合、売却益に対し源泉税20.315%
NISA積立の場合は非課税なので売却益に対しての源泉徴収はありません。
私は特定口座(源泉徴収あり)のため、売却益から源泉徴収が差し引かれた金額が入金されました。
それから、このファンドは売却時に「信託財産留保額 0.1%」が差し引かれます。
たとえば、金額指定で10万円を引き出し(売却)した場合、約100円が引かれます。
この「信託財産留保額」は売却益があるなしに関わらず売却時に必ず必要になるため短期の売買では注意が必要です。
tsumiki証券の場合、マイページの取引履歴にはこの「信託財産留保額」の具体的金額はどこにも記載ありません。
約定した日の基準金額から先に引かれている金額になります。
もし過去の基準日データを確認したい場合はセゾン投信の公開データできます。
▶︎https://www.saison-am.co.jp/fund/global/status/past_navs1.csv
tsumiki証券のマイページ取引履歴では約定日と取引数量(口数)が記録されいるのでセゾン投信の「基準日データ」から約定日を探せば基準価格が分かります。基準価格は1万円当たりの金額が記載されているので、
「信託財産留保額」=「取引口数」×「基準価格」/10,000×0.1%
という計算をすれば「信託財産留保額0.1%」が実際いくらだったのかが分かります。
でも面倒な計算をしなくても、引き出し時の指定金額×0.1%とほぼ同額、と思っておけば良いかと思います。
実際の売却金額・税金・運用益など
約2年間コツコツと積み立ててみた投信積立。
実際の運用はどうだったのか、リアルな数字も記録しておきます。
売却は3回に分けて実行しました。
ちょうど株式相場が上昇し始めていた時期だったので一気に全額解約せずに相場を見ながら7月後半から8月後半にかけて売却しました。
金額については、3回分まとめてのリアルな数字になります。
【売却時の記録】※取引3回で全額売却
- 売却後の入金総額 369,315円
- 源泉徴収税額 4,913円
- 投資元本 350,000円(積立期間 約2年)
- 実質利益 19,315円 (税引き後)
税引き前の利益額は約24,000円ぐらい。
信託財産留保額(0.1%)は既に差し引かれてある金額での実績です。
2年間でこの金額は悪い方ではないと思うけれど、投資元本がもっと少なかった時期に運用益が3万円を超えていた時もありました。
この1年は投資元本は増えているのに評価益は下がる一方で、、、。積立でも相場の影響はモロに受けますね。
3回に分けて売却した結果は正解でした。1回目と3回目では基準額が数百円違っていました。
相場上昇局面だったため様子を見ながら分けて売却して良かったです。
もっと金額が大きな売却をする場合には、積立型といえど本当に基準額の変動で利益に差が出ますので基準価格データは時々チェックして振れ幅がどのくらいか見ておくと安心かと思います。
解約する少し前に引き出すかどうか迷っていた時のスクショです↓
この少し後に1回の売却をして、その後カード積立の引落が1回あったので投資総額は全部で35万円です。
7月は基準価格も下がっていて、解約予定だったのでこれ以上下がったら嫌だなと思って売却を3回に分けました。
取引履歴は残高がゼロになっても証券口座を解約しなければいつでも見ることができるので安心です。
2年間積み立てて、今回全額売却してみた感想
tsumiki証券で初めて積立型投資信託を利用してみた感想は下記です。
※特定口座での感想になります。
【良かった点】
- 積立型投信は続けやすく貯めやすい
- 取り扱い銘柄は少ないが、HPやコンテンツが見やすく利用しやすかった
- エポスカードとの連携が良かった(アプリからもログインしやすい)
- 配信メールなどがしつこくないので安心感があった
- 「がんばってるね!ポイント」は地味だけど励みになった
- オンラインセミナーなども多く、初心者でも勉強しやすい
【イマイチだった点】
- 積立型以外の商品の取り扱いがない
- カード決済でしか積立できない(ポイント投資は別として)
- 解約から入金までの日数が長い
- リアルな株式相場と少し距離を感じた(株価チャート表示などのサービスはない)
- お金を運用している実感があまり湧かなかった
初めて積立型投資信託を2年間積み立ててみて、いろいろ感じたことがありました。
一番良かったのは、少額でもコツコツ積み立てるとそれなりの金額がいつの間にか貯まること。
カード決済だったこともあり、本当に自然な感じで積立できました。
毎月積立金額は自由に変える事はできるので、無理なく2年間続けることができました。
積立型が自分に合うかどうか分からないままスタートしてみたけれど、ズボラな私には積立型は予想以上に合っていると思いました。
積立NISAを使えればきっとこのまま続けていたと思います。
以前から他社でNISAをしているため、残念ながらtsumiki証券では特定口座でしか運用できないことが自分にとってはネックでした。
また、カード決済での積み立ては便利ではありますが資金を運用している実感があまり湧かなかったのも事実です。
一般の証券会社はアプリでもHPでもリアルタイムの株価やチャートも見られますがtsumiki証券はログインしてもそういうサービスはありません。
積立だけと割り切って使う分には良いと思います。
でも私の場合は証券口座を複数管理するのはあまり向いていないので今回は当初の目標金額も貯まった区切りで一度全部売却し、メインで運用している他社NISA口座へ資金を移動することにしました。
※運用方法や使い勝手については人によって好みがあると思います。あくまで私個人の感想です。
まとめ
2年間tsumiki証券で毎月投資信託を積立を継続していましたが、今回全額売却したことについて実際の売却手続きにかかった日数や税金などについて私の実例でご紹介しました。
利用していたファンドには何も問題なかったけれど今回全額解約した理由などについても記録しておきました。
積立NISAで運用できていればまだ継続していたと思います。でも私の場合は既に他でNISA口座を持っているため非課税枠を有効に利用するためにしばらくは特定口座での投信積立はやめることにしました。
今後NISAの制度も変わるようですので、その時にまた積立を併用してしたいなと思っています。
※この記事は私個人の体験談になります。投資信託の商品などに関する詳細情報は各自でご確認ください。
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