入会してから丸2年間利用していた「セゾンマイルクラブ」を退会しました。
セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード」で初めて登録してから2年間が経過し、良かった点も多かったですが、利用してみて分かったデメリットもあり、3年目は継続せずに退会(解約)手続きしました。
この記事では、解約した理由と、2年間セゾンマイルクラブで貯まったJALマイルと永久不滅ポイントの合計・退会(解約)方法・使って分かったメリットとデメリットについて体験談としてまとめました。
今後申込したい方、また更新を迷っている方に何かお役に立てるかもしれないので詳細を書いておきます。
※この記事は2020年9月に手続きした時の内容です。現時点でも手続き方法が同じだったためそのまま掲載しています。直近の手続き方法に関しては各自ご確認ください。
セゾンマイルクラブとは?
セゾンマイルクラブは対象となるクレジットカードを持っている人が入会できるセゾンカードの付帯サービス。
毎月自動でJALマイルに移行でき、さらに永久不滅ポイントも付くという還元率が1%以上になるためJALマイルを貯めている人に人気のシステムです。
■セゾンマイルクラブ■
【入会資格】 セゾンカードで対象になっているクレジットカードの主契約者
【期 間】 1年間(以降、退会申し出がない限り自動継続)
【年会費】 4400円(税込)※「セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード」と「セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードは無料
【マイルと永久不滅ポイントが両方貯まる】
①JALマイル 毎月自動移行(ショッピング1,000円/税込=10マイル)
②永久不滅ポイント ショッピング2,000円(税込)で1ポイント
【移行上限】150,000マイル
※登録期間内に上限マイルに達した場合、次年度更新まではマイル移行は停止し、永久不滅ポイント(1,000円につき1ポイント)が貯まる
「セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード」で利用するセゾンマイルクラブの良いところは、JALマイルと永久不滅ポイントが両方同時に貯まること。
JALマイルは毎月自動移行です。
一度登録しておけば、面倒な手間は必要なく自動的にマイルが移行できます。
また、還元率が高いことも人気の理由。
ショッピング1000円(税込)で10マイル貯まるため、自動移行分の還元率は1%。
さらに永久不滅ポイントもショッピング2000円(税込)で1P貯まります。
永久不滅ポイントは通常200pで500JALマイルに移行できるため(移行申し込みは各自)この還元率は0.125%
つまり、JALマイルへの還元率は1.125%
JALカードを持っている場合にもJALマイルは貯まりますが、JALカード(普通)の還元率は0.5%。
還元率を1%にするためには年間3300円(税込)の有料オプションをつける必要があり、年間維持費は5000円以上になってしまいます。
我が家は夫婦とも主契約で「セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード」を持っています。
このカードは年会費が実質永年無料のキャンペーンで申込しているので今まで一度も年会費がかかっていません。
夫のカードだけセゾンマイルクラブ年会費だけを払っています。
夫は当時JALカードを持っていなかったため(現在はJALカードSuica家族カードあり)、
JALマイルはJALカードで貯めるのがいいのか?
それともセゾンマイルクラブの方が良いのか?
を判断したくて登録してみたのです。
2年間で貯まったJALマイルと永久不滅ポイントの総額は?
この2年間、セゾンマイルクラブに登録して貯まったJALマイルと永久不滅ポイントの総額を出してみました。
カードの決済額については、メインカードにするかどうかでもかなり違うと思います。
このカードで決済した内容は、
夫の仕事での立替金・新聞やケーブルテレビなどの自動引き落とし・スーパーでの買物・一部旅行費など。
夫はメインカードとしては使っていないカードだったので、決済額はそれほど多くなかったけれど、無理せずマイルが貯まるかを試すには十分だったと思います。
ではこの2年間、実際にカード決済に使った総額、JALマイルに自動移行したマイル数、同時に貯まった永久不滅ポイントの合計を出してみました。
実際の総額は下記です。
【1年目】年会費4320円(税込)※税率8%
- カード決済額 約120万円
- 貯まったJALマイル 11920マイル
- 貯まった永久不滅ポイント 602p
【2年目】年会費4400円(税込)※税率10%
- カード決済額 約105万円
- 貯まったJALマイル 10460マイル
- 貯まった永久不滅ポイント 518p
ということで、1年目と2年目にかかった費用と貯まったマイル・永久不滅ポイントの合計はこちらになります↓
【合計】2年分の会費 8720円(税込)
- カード決済額 約225万円
- 貯まったJALマイル 22380マイル
- 貯まった永久不滅ポイント 1120p
永久不滅ポイント1000p分はマイル増額キャンペーンで200p→600マイルのレートで交換できたので、実質3000マイル分になりました。
つまり、2年間で移行できたマイルは、25380JALマイル、ということになります。
2年間で、無理せず25000マイル貯まりました。
還元率1.125%は本当でした。
退会(解約)した理由とは?
セゾンマイルクラブでJALマイルが自動的に貯まる仕組みを2年間使ってみて、いろいろ分かったことがありました。
それはメリットはあったけれど、還元率という数字だけでは分からないデメリットもあったのです。
2年間使ってみて分かったメリット・デメリットは下記です。
メリット(良いと思った点)
- JALマイルの還元率が高いのは本当だった
- 交換の手間が必要なく自動でマイル移行ができるのは便利
- 永久不滅ポイント分は有効期限がないので、すぐに交換する必要がない
- 更新のお知らせが事前に届くので、更新するかどうか考える余裕がある
毎月自動移行されるJALマイルは決済額が多ければ多いほどしっかり貯まりました。
永久不滅ポイント分をわざわざ自分で移行しなくても、自動移行分だけで還元率は1%。
2019年は国際線も国内線もJALを利用できたので搭乗マイルと合わせると実際のマイルはもっと貯まっています。
デメリット(退会した理由)
- 還元率は高いが、自動移行されるためJALマイルとして期限がある(3年間)
- 毎月自動移行されるため数年後にマイルの有効期限を毎月気にすることになる
- メインカードで使わないと貯まりにくい
- コロナの影響でマイルを急いで貯める必要がなくなった
- 1000円以下の端数、2000円以下の端数があると付与される分が無駄になりやすい
デメリットがそれぞれ退会した理由になります。
まず、永久不滅ポイントに有効期限はないけれど、JALマイルには有効期限(3年)があることです。
確かに自動移行でマイルは確実に貯まっていくのですが、マイルはいずれは期限がきてしまいます。
毎月自動移行するサービスのために、数年後に毎月次々とマイルの期限がやってくるのです。
何も気にせずマイルを特典航空券などに利用できたらそれも全く問題ないとは思いますが、コロナ禍の今となっては「マイルの有効期限」は先が見通せないものになってしまいました。
航空会社は各社延長措置などの対応をしてくれていますが、JALマイルの場合はマイルとしてずっと延命させるのは厳しそう(eJALポイントに移行するしかないのかな)
マイルクラブはやめても、また全て永久不滅ポイントとして貯めていくことができます。
永久不滅ポイントの還元率はあまり良くないので、マイルクラブを退会後は自動引き落とし分だけの決済カードとして使い、メインカードはJCBで使うことにしました。
それから、これは2年間の計算をして分かったのですが、
JALマイルへの移行は、ショッピング1000円(税込)で10JALマイル。これはカード利用額が1000円以下が切り捨てになります。
これに加えて永久不滅ポイントは、ショッピング2000円(税込)以下の端数は切り捨てになります。
2年間の利用額を計算してみたら、毎月かなり端数を損していることがわかりました。
つまり、最大還元率が1.125%は「最大」であって本来は端数切り捨てになる分、実際の還元率はもう少し低くなります(←実際の決済額ベースで考えた場合に)
カード決済額が多い人にはメリットが大きいけれど、通常の決済額の場合ならあまりメリットは感じられないと思いました。
退会(解約)の方法
セゾンマイルクラブの退会(解約方法)も書いておきます。
手順は難しくありませんが、いくつか注意するポイントがありました。
【退会の手順】
- 更新のお知らせハガキが届く(更新期限の約1ヶ月前)
- 更新を希望しない場合は、ハガキに記載されている期限までに契約者本人が電話で手続きする(クレジットカード裏面記載の電話番号へ)
- 電話で申込すると、本人確認の電話がくる(自動音声に従う)
- 退会が完了すると有効期限内のカード利用分までがマイル移行され、翌月利用分からは永久不滅ポイントだけが貯まるようになる
有効期限は、各自の申込月によって違います。我が家の場合は、有効期限が9月末でした。
実際にこのお知らせハガキが届いたのは8/29。
更新の連絡期限は9/20まででした。
ハガキが届いてから、退会申込期限までは1ヶ月以内と短め。
夫本人に電話してもらう必要があり、実際に電話してもらえたのは9/12でした。
【退会の注意点】
- 退会の手続きは電話のみで受付になる。ネットでは申込できない。
- 期限までに申込の電話をしなければ自動更新になってしまう
セゾンマイルクラブの退会(解約手続き)の申し込みは、電話のみでの受付です
電話以外の申込方法はありません。現時点ではネットで手続きませんでした。
また、更新のお知らせハガキに記載されている期限を超えてしまうと自動更新になります。
退会したい場合には、このお知らせのハガキをよく確認しましょう。
セゾンマイルクラブに向いている人・いない人
セゾンマイルクラブは限られたカードが対象ではありますが、JALマイルを効率よく貯めたい人にとってはとっても良いサービスだと思います。
2年間使ってみた経験から、このサービスに向いている人と向いていない人がいるな、と分かったのも正直な感想です。
では、向いている人と向いていない人はどんな人でしょうか?
私が思うのはこんな人だと思います↓
【向いている人】
- JALカードは持ちたくないけれど、効率よくJALマイルを貯めたい人
- 年間カード決済額が多い人(←年間200万円以上が効率良いと思う)
- セゾンマイルクラブに無料で入会できる対象カードを持っている人、または入会する人(セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード、セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード)
- JALマイルを使って旅行する予定のある人
【向いていない人】
- カードの年間決済額が少ない人(年会費が無料でも毎月少量ずつマイルに移行してしまい効率が悪い)
- マイルの有効期限を管理するのが苦手な人(数年後に毎月期限切れが来てしまうという現実)
- JALマイルとANAマイルなど複数のマイレージを利用している人(マイルが分散してしまう)
- マイル移行のための年会費を払いたくない人
このセゾンマイルクラブは、年間決済額が多めの人で、JALを利用する機会が多い人が一番向いてます。
年間決済額は我が家のように150万円以下よりは、200万円以上の方が効率よくマイルが貯まります。
マイルクラブの年会費が無料の対象カード(セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード、セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード)はもともと年会費が2万円のカードなので、マイルの自動移行の還元率が1%であることを考えると、想定はそのくらいの決済額かなと思います。
年間200万円なら、メインカードとして家計を含めて全てのカード決済を集中させれば難しくないライン。
そして、マイルクラブの年会費は有料(4400円税込)のカードでも、我が家のようにキャンペーンを利用して実質年会費無料でセゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カードを持っている人も、年間200万円を決済するなら効率的にJALマイルが貯まると思いました。
今後はどのカードでマイルを貯める?
我が家はこの2年間、このセゾンゴールドAMEXとJCBプラチナを併用して夫に使ってもらいました。
決済のしやすさ、アプリの使い勝手、JALとANAへのマイル移行のしやすさ、ポイントアップする特約店が使いやすいかどうかなど。
結果的に、夫はJCBの方が使いやすいそうです(←もう20年以上、JCBをずっと使っているため)
というわけで、今後は通常決済もJCBにまとめることになったのでセゾンマイルクラブは退会しました。
マイルクラブは退会したけれど、毎月1〜2万円の決済(定額の自動引き落とし等)は今後も継続してこのカードを使うため永久不滅ポイントは自然に貯まっていく予定です。
現時点で夫の永久不滅ポイントは、約9000ポイントありました。
永久不滅ポイントは、ANAマイルの場合は200p→600マイル、JALマイルの場合は通常200p→500マイル(時々600マイルになるキャンペーンあり)
JCBも還元率は悪いと一般的に言われていますが、JCBプラチナにしてからスターメンバーの特典などで結構ポイントが貯まることが分かったので、夫には今後JCBのポイントを貯めてもらうことにしました(JCBプラチナは有効期限が5年ある)
やはり我が家は「ポイントを分散して積極的に貯めるより、多少還元率は低くても有効期限長めで移行先が多いものを意識せずに貯める方が生活スタイルに合っている」ということがセゾンマイルクラブで実際にマイルを貯めてみて分かりました。
まとめ
2年間利用してみたセゾンマイルクラブを退会した理由や、解約方法、使って感じたメリット&デメリットについて体験をもとに記事にしてみました。
JALマイルを貯める方法はいろいろありますが、還元率だけを考えるとセゾンマイルクラブはかなりおすすめのサービスです。
ただし、やはり向いている人と向いていない人はいるのも事実。
また、コロナ禍の現在はマイルを希望の用途(国際線の特定航空券など)で使いたくても使えないという現状もあります。
数年後にこの状況が落ち着いて、再び海外に自由に行ける時が来たら、きっと「マイルをもっと貯めておけばよかった」と思うことになるかもしれません。
そういう日が、早く来ますようにと願いつつ、JALマイルは今も別の方法で私はコツコツ貯めています。そのお話はまた別の記事でご紹介しますね。
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